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「ネクスト・トゥ・ノーマル」(9/19)観てきました [ミュージカル]

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9/19(木)の19時、シアタークリエにて、「ネクスト・トゥ・ノーマル」(以降、N2Nと略す場合あり。)を観てきました。9/6に初日を迎えたN2Nでしたが、他との兼ね合いなどもあり、あらかじめ取っていたこの日が日本では初めての観劇となりました。それが偶然にも木曜限定のパープルDayと重なり、観劇後の写真撮影にも参加してきました。

私は1回だけですが、この作品をブロードウェイで観たことがあり、思い入れがあって、簡単に感想など書けそうもないのですが、少しずつ書いていこうかと思います。

ネタバレあり。

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ネクスト・トゥ・ノーマル
9/19(木)19:00 シアタークリエ

キャスト
 ダイアナ  シルビア・グラブ(Wキャスト)
 ゲイブ   小西遼生(Wキャスト)
 ダン    岸 祐二
 ナタリー  村川絵梨
 ヘンリー  松下洸平
 ドクター・マッデン 新納慎也

私はシルビアさんは「TATOO14」で、小西さんと松下さんは「スリル・ミー」(それぞれちがうペアで)みたことがあり、他のお三方は初めてです。

ストーリー
ダイアナは溺愛する息子ゲイブ、やや退屈な夫ダン、頭はいいけれど反抗的な娘ナタリーと暮らしている。一見普通の家庭のようだが、ダイアナはあることが原因で心の病を抱えている。母親から忘れられた存在だと感じているナタリーにはヘンリーとつきあうようになる。ダンはダイアナを支え、回復を願っているが、治療を続けても一進一退。新しい主治医はある治療を提案するのだが・・・。

三階建てのシンプルなセット。はじめはブルー系の照明で照らされています。ブロードウェイで初めて観たときは、なんと洗練されたセットだろうと思いましたが、だんだんにその無機質な冷たさが、この家族が抱えている気持ちのすれ違いを表しているようで切なくなりました。

今回もそれと同じセット。はじめはブルーですが、登場人物の感情が高ぶると真っ赤になったり、赤と青がミックスして紫になったりします。そして、このままのセットで最小限の動きで色んな場面を表現しています(自宅とか、精神科医のクリニックとか)。バンドは2階と3階の端の方にいます(ピアノ、ベース、ドラム、ギター、バイオリン、チェロ)。

まず思うことは、こういうテーマの作品をよくぞ日本に呼んでくれたなということ。誰もが楽しく観れるようなファンタジックなミュージカルでは到底ないわけで、わずか6人のキャストが他の役をかねることはほとんどなく、それぞれのキャラクターとしてぶつかりあう、とても濃密な作品。その中で「夫と妻、どちらがクレイジー?適応できない方と希望を持ち続ける方とどっちがクレイジー?」と歌う「Who's crazy」があったり、「4ヶ月以上続く悲しみは治療の対象」というガイドラインの話とか、ダイアナが「自分が自分じゃないみたいです」と訴えると「安定している」と判断するドクターなど、ノーマル(正常)とは何なのかを考えさせられます。そして、他人事ではなく、それぞれのキャラクターに共感できる部分を感じるのです。なので、毛嫌いせずに色んな方に観ていただけたらいいな〜と思っています。

実際、このパープルデイの日も、後日観に行った日(土曜のマチネ)もかなりお客さんが入っていました。数年前にダイアナ役のアリス・リプリーがこの作品でトニー賞の主演女優賞を取ったりして日本でも知られている作品だからなのか、それとも、初日から時間が経っているので、一度観た人でリピートする人も多いのかも。

キャストについてですが、私は後日安蘭けいさんと辛源さんのペアも観ているので、それぞれが個性を出して演じているなと感じました。

シルビアさんのダイアナは、ものうげで優しい感じで、狂気の場面では目の焦点が合わなくなって魂が抜けちゃってる感じがよく出ていました。

小西さんのゲイブは想像通り可愛くてママのお気に入りなのがわかるな〜って感じる一方、どこか浮世離れしたようなところもあり、ミステリアスな印象でした。ちなみに、ブロードウェイでは、映画版「レ・ミゼラブル」のアンジョルラス役で日本でも知られるようになったアーロン・トヴェイトがオリジナル・キャストでした。どちらもイケメンですよね。(私が観た時はアーロンではなかったんですが。)

ダンの岸さんははじめの方はふつうなんですが、後半に行くに連れてだんだん感情を出していくのですが、その時の迫力はすごいし、高音も含めて声もよく通るいい声でした。鈍感なふりをしているけど家族だってつらいんだよっていうのが伝わってきました。

ナタリーの村川さんはきついくらいハキハキものをいう一方、存在を認めてもらいない悲しみを若々しく演じていました。

ヘンリーはとにかくふつうの青年なんですが、松下さんはそういういい人役が似合っていて、ナタリーに振り回されながらも一途に彼女を思う気持ちが伝わってきました。ブロードウェイでのオリジナル・キャストはオプ・ブロードウェイ新演出版「RENT」でマーク役だったAdam Chanler-Berat(アダム・チェンラー=ベラット、と読むのかな)が演じていていました。アダムはかなり長身だったので、見え方はちがうと思うけれど、松下さんなりのヘンリーで私はいいと思いました。

そしてドクター・ファインとドクター・マッデンの二役を演じる新納さんは面白すぎました。ドクター・ファインはどうみても冴えない感じの人でそれも面白いのですが、ドクター・マッデンは対照的にきりっとしていてカッコいいんだけど、カッコ良すぎてダイアナが変な妄想をしちゃう的なところが大爆笑でした。N2Nのワークショップバージョンでタイトルも「Feeling Electric」だったころ、ブロードウェイ版「RENT」のオリジナルキャストのアンソニー・ラップがドクター・マッデンだったらしいのですが、新納さんを観ていて、アンソニーのイメージがダブって、ロックスター風のところをアンソニーが演じたらどうだろうと想像してみたら、余計おかしくて笑ってしまいました。新納さんの若干ハスキーなお声もアンソニーっぽいなと思って。

本当の余談ですが、オフ・ブロードウェイ版と思われる「Feeling Electric」の動画が見つかりました(ドクター・マッデンはアンソニーではない)。エレクトリックっていうくらいだから、あの場面で使われてたようですね。この曲はN2Nになった時に削除されていますが、確かにこのシーンはいらないかも(笑)。


ちなみにアンソニー・ラップが歌っているのはこちら。


まだ書き足りない感じがしますが、続きは追々。パープルデイについてもまたあらためて報告します。

かなりネタバレですが、私が2011年の夏にブロードウェイでN2Nを観た時の感想はこちらからどうぞ。
 NYレポ「Next to Normal」(1)
 NYレポ「Next to Normal」(2) 出待ち写真あり。


◆「ネクスト・トゥ・ノーマル」公式サイト
 http://www.tohostage.com/ntn/

◆ブロードウェイ版CD
Next to Normal

Next to Normal

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ghostlight
  • 発売日: 2009/05/12
  • メディア: CD


◆ブロードウェイ版台本(英語)
Next to Normal

Next to Normal

  • 作者: Brian Yorkey
  • 出版社/メーカー: Theatre Communications Group
  • 発売日: 2010/07/20
  • メディア: ペーパーバック


◆楽譜
Next to Normal for Piano/Vocal/Chords: Vocal Selections

Next to Normal for Piano/Vocal/Chords: Vocal Selections

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Alfred Pub Co
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: ペーパーバック



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コメント 2

まりる

himikaさん、こんにちは。

私も、21日に、シルビアと小西さんのキャストで見てきました。キャストがずっとその役でねじ込むようにドラマを語っていくのがすごいですよね。曲もいいし。

アーロン好きなので、ブロードウェイ版のCD買っちゃいましたよ。


by まりる (2013-09-25 00:43) 

himika

☆まりるさん
>私も、21日に、シルビアと小西さんのキャストで見てきました。
同じですね。日によってちがう組み合わせって大変じゃないのかな?色んな母子になりそうですよね。
音楽も好きでCDはもちろん、台本も持ってます。

アーロン、素敵ですよね。
私はキャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンを観ましたが、パイロット姿とか超カッコ良かったですよ〜。
激しく踊っても汗もかかず爽やかだったし。
出待ちで会えたのもいい思い出です。
http://himika44.blog53.fc2.com/blog-entry-1539.html

by himika (2013-09-25 01:39) 

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